KIOTOPARISの日記

Wineと日本酒、その他楽しいこと

ワイン会を楽しもう!

 

ワイン会開催のポイント

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ワイン好きの仲間でワインを持ち寄りワイン会を開くのは楽しいですよね。

少し長いですが、いくつかヒントになることを記載します。ご参考になれば嬉しいです!

 

ワイン会の場所?

< レストランで開催する場合 >

  1. 会場となるレストランに対し、ワイン会を行うことの了解をとり、費用、参加人数等の事前連絡は当然ながら必須です。ワイン会は歓迎でも、持ち込みはダメというところもあり(簡単に言えばフツーに、「お店の(高い)ワインを飲んでください」ということかな)、事前に確認しておくことは最低限必要です。
  2. ワイン会の開催時間をきっちりと決め、そして終了時間をきっちり守ることが大事です。ついつい楽しくて時間が長引くと、レストランとしては後始末の時間もあるので困ってしまいます。幹事役は終了時間厳守ということで、気を配りましょう。(特にWINE RECORDER等を使ってボトルのエチケットを剥がし、参加者各人のコメント入れるのはとても時間がかかってしまうのでご注意!)
  3. 持ち込みがOKの場合、ワインの持ち込み料(corkage)は事前にレストランと決めておく必要があります(同じ「KIOTOPARISの日記」のブログの中での「レストランにワインを持ち込む『3原則』」をご参照ください。) 持ち込み料が結構高い場合はワイン会には不向きですね。そして、レストラン側も婉曲的にワインの持ち込みを嫌がっているとも判断できます。
  4. ワインに合わせてグラスをご用意していただいた場合、10名で10本であれは 10 x 10 = 100客になります。これはレストランとしても用意するのが結構大変です。ワイン会でのグラスの破損は、実際はかなり少ないのですが、もし破損した場合は1客いくら支払うと決めておいたほうがいいですね。レストラン側は「いいですよ」と言ってくれるかもしれませんが、持ち込み料を貰っていてもグラスはレストランとして損失になりますので、お支払いしましょう。
  5. 持ち込むワインと料理の相性やバランスがとれることが大事です。レストランによっては持ち込むワインに合わせてメニュを作ってくれるところもありますが、これは現実としてはかなりの少数派です。こういうレストランを見つけられたら宝物ですよ! 
  6. レストランのメニュが決まっている場合は、それに合わせてワインを選択することになります。アラカルトを選択する場合は、事前に料理内容を確認し、ワインとの相性も調べておきましょう。
  7. レストランにソムリエさんがいると、ワインのお話も聞けて会が大いに盛り上がります。また、ワインの供出温度やグラスの大きさ、ワインの順番・タイミングなど、いろいろ相談できます。そういう訳で、できればお店にソムリエさんかワインに詳しい方がいるところがいいですね。そして、持ち込んだワインを(業務に差し支えない程度で)ソムリエさんにも味わっていただくのも大事です。普通、ちゃんとワインのコメントをしてくれ、ワイン会も盛り上がります。

 

< 自宅で開催する場合 >

  1. レストランでの場合と基本はほぼ同じですが、ホスト側がすべての料理を作ると大変になるので、一部の料理はホスト側でご用意いただいたとしても、料理は各自持ち寄りがホスト側の負担が少なく、ベターと思います。会費が設定され、料理をご用意していただく場合でも、チーズとか、イチゴ、イチジクなどワインに合うような簡単なものを持参すれば喜ばれますよね。
  2. 会費は事前に決めて事前に参加者に連絡しておきましょう。ホストの方がワインをご用意する場合もあるかと思いますが、無理がでないようにワイン代(おつまみ代含む)は参加者で均等割りの方が長続きします。ワイン会のメンバーにもよりますが、おつまみ(簡単な料理)を入れて、1人6,000円くらいの予算であれば、気軽に参加できますね。
  3. 残されたワイングラスの洗浄は大変です。自宅でのワイン会後(翌朝)にグラスを60客ほど洗ったことがあります。私の場合は、以前は飲んだ直後にグラスを洗っていたため、うっかりと貴重なバカラシャンパングラスを割ってしまい、かなり気分が落ち込みました。(後日、同じものをバカラのお店で探したら2万円以上もして更に落ち込みました...)今は「飲んだら洗わない」方針を徹底し、翌朝アルコールが抜けた後で洗うことにしています。これで私の破損事故はゼロになりました。勿論、各人のグラスを1客にすれば、グラス洗浄の負担は非常に軽減されますね。

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ワイン会の人数?

  1. 多くの方が参加するワイン会も楽しいですが、通常のボトルは750 mlです。普通はこれで6杯分(1杯125 ml)とります。6名であれば、グラス1杯の分量です。テイスティングでは30 mlくらい使いますが、125 mlなら少なめに入れても、6名ならグラス2杯程度で終わってしまいます。
  2. 参加者が6名までであればワイン1本から125 ml以上づつ提供できますが、10名となると各人の分が75 mlしかありません。10名を超える場合は行きわたるワインの量が少なくなるので、同じワインを2本(或いはマグナム)にする(検討する)必要が出てきます。
  3. 同じワインを2本というのは割と用意するのが難しいので(最初から2本購入すれば簡単ですが)、2本用意できない場合は、グループを分けることもありうるかもしれません。ただ、同じワインを味わってコメントを共有するというのが楽しいので、できれば同じワインを2本を確保したいですよね。そんなわけで、ワイン会に出すつもりでワインを買われる場合は同じワインを2本以上購入することをお勧めします。

 

主催者側(幹事)の準備?

  1. 参加者への事前連絡(日時、場所、会費等を明記)と参加者の確認(キャンセルの方が出た場合は、即レストランに連絡です。レストランでの対応が間に合わない場合や事前にキャンセルの期限が決められている場合は、キャンセル料を支払いましょう。)
  2. (ブラインド・テイスティングでなければ)事前にワインリストを作成しましょう。

    ①ワイン名(原語及び日本語)、

    ②vintage、

    ③生産地・生産国、

    ④葡萄品種、特徴・テクニカルシート(これがあるとかなり盛り上がります。地域・ワイナリーの歴史や文化的背景までいれるかはoptionalですね。話題としては面白いですよ。) ⑤テイスティングヒント(これはoptionalです。前もってテイスティングの情報を出すことは先入観を作ってしまうことにもなるので、賛否があるでしょう。私はあくまで参考ということで入れています。)

  3. 事前にレストランにワインリストを送付しておくと、ソムリエさんがとても参考にしてくれます。

  4. できればレストラン側にも当日のメニュを印刷して用意してもらったほうが楽しめますね。

  5. ワインの確保(各自持参するのか、すべて主催者が用意するのか。当日持ち込む場合、夏場はワインの温度が上がらないように保冷材等で冷やす必要がありますね。温度管理が心配な場合は事前にレストランに送るようにしましょう。)

  6. (必要であれば)テーブルでの席順を決めておくのがいいでしょう。好きなところに座る自由席も楽しいですが、人数が多いと入り口で席をめぐって混雑し、レストランやほかのお客にも迷惑をかけてしまいます。席順では男女が固まらないようにするとか、初対面同士にならないようにとか、初心者の中にワインに詳しい方入れるとかの事前の配慮が必要ですね。席順はワイン会の盛り上がりにも大きく影響します。

 

ワインの種類?

  1. フレンチレストランのコースメニュであれば、持ち込みワインで赤ワインが集中すると、料理とのバランスが取れなくなります。通常は赤ワインは最後のメインであるお肉等に合わせることが多いので、この時に赤ワインが何種類も集中すると、とても飲みきれません。また目の前にグラスが乱立(?)し、あまり見栄えのいいものではありませんよね。
  2. 一般的にワイン初心者や普段ワインをあまり飲まない方は、好みが赤ワインに偏る傾向があります(私も昔は赤ばかり飲んでました)。
  3. 持ち込むワインが6名・6本なら、シャンパン(泡)1本、白ワイン4本、赤ワイン1本くらいのバランスですね。白ワインにはロゼも含めてもいいし、軽めの赤なら赤が2本になっても、料理とのバランスは取りやすいです。
  4. 赤ワインに集中しそうな場合は、ワインの種類と本数を最初に決めておいて、手を挙げた先着順というやり方もあります。
  5. 赤ワインに集中してしまったら、割り切って「赤ワインのワイン会」にしてしまう方法もあります。いろいろな赤ワインを飲みながら、どの赤がどの料理と一番相性がいいか?など話し合うのも楽しいでしょう。

 

(持ち込む)ワインの価格?

  1. ワイン会で一番悩ましいのが、各自持参するワインの価格ですね。レストランに持ち込んでいいワインはこのブログ(KIOTOPARIS)の「レストランにワインを持ち込む『3原則』」を参照ください。やはり安物ワインではレストランのメニュとバランスがとれません。
  2. しかし、ワインの価格に関しては、ワイン会メンバーの間で考え方・価値観が違います。ワイン好きでもワインに3,000円も出すのは(超?)贅沢と思う人もいます。事前にワインの価格に関して原則は合わせておいたほうが(コンセンサスを取っておくほうが)参加者間の不公平感がなくなります。(「私は折角5,000円のワインを持ってきたのにxxさんは1,500円の安ワイン」など)
  3. 推奨する価格レンジは、通常のワイン会であれば市価3,000円前後のワインか希少ワイン(レアもん)であればさほど負担にはなりません。3,000円レベルのワインでも、探せばかなりのものはありますから。(それほど高くなくて、普段飲むことがないようないいワインを見つけられるのも、ワイン会の醍醐味ですね!)
  4. 高級レストランでのワイン会なら市価5,000円くらい(or 以上)まで上げてもいいでしょう。1万円以上のワインを持参するというのはワインが好きで、かなり懐が温かい方々の会になりますね。レストランへの支払いとワイン代で合計2万円にもなると、フツーの方にはやはり負担感が大きくなりますから。
  5. 私の場合はワインに合わせてフレンチのコースメニュを作ってくれるレストランと開店当初からお付き合いがあり、そこは持ち込み料入れて一人6,500円ですので、ワイン代を含めても1万円程度。これなら月に複数回ワイン会ができますね。
  6. 主催者 or ワイン調達者が全部ワインを用意し、参加者で均等負担という方法もあります。各人のワイン負担は4,000円くらいまでとしても、これは結構楽しめます。通常飲む機会のないワインなどは大歓迎されます。ワインをすべて用意する場合には、目玉となる高級ワインを1~2本入れて、他は多少安めのワインで全体的にアクセントをつける(ワイン全体のストーリーも作る)というようなことも可能になります。

 

<ワインリストの例>

 

1. 実際のワイン会でのワインリストです。参加者が13名でしたので、同じワインを2本お願いしました。最初の写真が持ち込んだワインです。シャンパンのモエテ・シャンドンのロゼが写真では1本になっていますが、2本持ち込みました。

2. このワイン会では、持ち込みワインの価格帯ポリシーは「市価5,000円程度(以上)かレアワイン」にしています。

3. 某大手ホテルのレストランが会場で、持ち込み料を含んだセットメニュになっています。毎年開催していて、ワイン会メンバーにホテルとのお付き合いがある方がいて、かなり優遇していただいています。

4.日本でも名が知られている某ソムリエさんがワインをサービスしてくれます。またワインのコメントもいただけるので、こちらも楽しみなのです! きめ細かなサービスとワインのユニークなコメントは「流石にプロは違う!」と、いつも感心しています。

 

< 当日のワインリスト >

2018年1月XX日 第XX回XXワイン会・新年会

@レストランXXXX、XXXホテル

 

参加者:Kさん夫妻、Yさん夫妻、NDさん、Oさん、Tさん、OKさん、ONさん、Nさん、Iさん、Hさん、Y(男性7名、女性6名、計13名、順不同)

 

1. Franciacorta Monte Rossa Prima Cuvée Brut フランチャコルタ、モンテ・ロサ、プリマ・キュヴェ、ブリュット NV 白・泡(Lombardia, Italy)葡萄品種 85% Chardonnay, 10% Pinot Nero, 5% Pinot Bianco特徴・テクニカルシート「フランチャコルタの辺りの湖は細長い。氷河湖。氷堆積土壌。温暖な気候。カモニカ渓谷(3,000 m近い山)。引き締まったワインになる。飲みなれていない人でもOK。Pineapple, tropical fruitsの香り。Cf. Trentoは別。ミネラルが違う。こちらはChampagneに近い。FranciacortaはLombardiaで平野。FerrariはTrentinoで山岳地帯でのワイン。Franciacortaはfull bodyのタイプでドッシリして肩が広い。(宮嶋勲さんのコメント)」 ここは植密度5,000本/ha(近年の主流)。(平均樹齢9年とみられる記載あるも未確認) 垣根つくり(“Cordon Royat”にて地面から70 cmの高さになる)。手摘み。Soft pressingにて、このワインに使用するのはout put全体量の55%以下。20%はvintage wineを使う。温度管理のステンレスタンクにて発酵後、樽熟成。瓶熟成期間は24ヵ月(法定熟成期間は25ヵ月以上となっている)。製造数750 ml換算で20万本。 http://www.monterossa.com/pdf/eng/scheda_prima_cuvee_en.pdf  Tasting hints: アルコール度数12%。”Distinguished by its simplicity translated into delicacy, immediacy, pure pleasure, fundamental elements for a Franciacorta of quality.”(Kさん夫妻持ち込み)2本

 

2. Champagne Moët et Chandon Rosé Impérial Brut NV シャンパーニュ、モエテ・シャンドン、ロゼ・アンペリアル・ブリュット、NV (Épernay, Champagne, France)、①葡萄品種:Pinot Noir 50~60%, Pinot Meunier 20~30%, Chardonnay 10~20%、②特徴・テクニカルシート:モエ・エ・シャンドンという呼び方は日本だけ(これはチョット発音しにくいでしょ?)。正確には(リエゾンして)モエテ・シャンドンと発音。この会社はLVMHグループの中核であり、傘下にはドン・ペリニョンブランドを持つ。(因みにドン・ペリニョンの日本法人の社長だったのが、現在フランスにあるXXの子会社、YYの社長のZZさん。社長時代にドンペリ・ロゼ(ピンドン)の価格を意図的に高く設定し販売。本人曰く、「日本の飲料業界からは(高く売れるため)大いに感謝された」とのこと。)このロゼはアルコール度数12%。Reserve wineは20~30%。Dosage 9 g/L、3年熟成。https://jp.moet.com/Our-Champagnes/Rose-Imperial ③Tasting hints:野イチゴ、ラスベリー、チェリー香。バラの花の香りと少し胡椒の香のニュアンス。(Hさん、Yさん)2

 

3. ARUGA Branca Pipa アルガ・ブランカ・ピッパ2014 白山梨県勝沼酒造)、①葡萄品種:甲州100%、②特徴・テクニカルシート:「アルガブランカの樽醸造「ピッパ」は、従来の甲州ワインの姿とは違い、瓶熟成を重んじた円熟味のあるワイン。“日本固有の品種「[甲州] から世界に通ずるワインを造りたい”というワイナリーの夢から生まれた。甲州葡萄の特性を引き出すために醸造過程で糖や酸を補わず、葡萄本来の自然な成分を凝縮し、フレンチオーク樽の中で澱と接触させるシュール・リー状態によって6ヶ月間醗酵熟成、さらに瓶熟成を2年以上重ねている。」 http://www.katsunuma-winery.com/modules/shouhin/index.php?content_id=2 ③Tasting hints:アルコール度数13% 果実味と樽香のバランスがよく複雑で優雅。(NDさん、OKさん)2

 

4. Château Poujeaux シャトー・ブジョ―2011 赤(Moulis-en-Medoc、Bordeaux, France)、①葡萄品種:Merlot 48%, Cabernet Sauvignon 44%, Petite Verdot 5%, Cabernet Franc 3%、②特徴・テクニカルシート:「1921年から今日までずっとテイユ家が所有。ブドウ栽培は非常に入念で、土壌の鋤き入れが行われ、必要な時はグリーン・ハーベスト(収量を減少させる目的のために、果房を未熟な状態で収穫すること)も行う。ワイン造りもまた緻密。若い時、質感はしっかりしており、熟成に耐える能力を示しているが、プジョーはずっと昔から最上のクリュ・ブルジョワと見なされてきた。2008年に他の8つの畑とクリュ・ブルジョワ・エクセプショナルに昇格した(このカテゴリーは現在消滅)。」(「死ぬ前に飲むべき1001ワイン」より) 葡萄樹齢平均35年、手摘み収穫。生産量281,140本。温度管理による発酵。フランス産オーク樽にて12ヵ月熟成(新樽比率30~40%)。(Yがパリのオーシャンのワインフェアー時に木箱入り6本を直接購入し持ち込んだ中の2本で、購入後個人セラーにて保管。)https://www.cdiscount.com/vin-champagne/grands-crus-vins-rares/chateau-poujeaux-moulis-2011/f-129620102-poujeaux11.html  ③Tasting hints: アルコール度数13%。CSはstructureと緻密さ、MerlotとPetite Verdot  は丸みと複雑さをもたらしている。どっしりとしたワインでタンニンがしっかりとしている。(Oさん、Nさん)2

 

5. Château Cantemerle シャトー・カントメルル2012 赤(Macau, Haut-Médoc, Bordeaux, France)、①葡萄品種:Cabernet Sauvignon 52%, Merlot 40%, Petit Verdot 5%, Cabernet Franc 3%、②特徴・テクニカルシート:メドック格付け5級。カントメルルの記載は12世紀にまで遡る歴史のあるワイン。年38~40万本生産。http://www.cantemerle.com/chateau 「フレンチオーク(新樽50%)で12カ月熟成してワインを仕上げており、オーク樽由来のバニラのテイストが印象的。ほとんどのヴィンテージで、早飲みと熟成のどちらも可能な点も魅力の一つ。」 ③Tasting hints: フランスのワインガイドブックLe Guide Hacette des Vins 2017によると、飲み頃となるvintageは2004年以前のものと2007年。濃いルビーの色、クワの実、クランベリー、ブラックチエリーなど、ベリー系の香り。力強さと柔らかさ両方を兼ね備えた均整の取れたバランスの良いスタイル。(Yさん、Iさん)2

 

6. Castello di Brolio, Vin Santo del Chianti Classico, Barone Ricasoli カステッロ・ディ・ブローリオ、ヴィン・サント・デル・キャンティ・クラシコバローネ・リカーゾリ2006甘口白(Toscana, Italy)、①葡萄品種:Malvasia di Toscana 90%, Sangiovese 10%、②特徴・テクニカルシート:Barone Ricasoli(キアンティ・クラッシコ地区に聳えるブローリオの城を拠点に1000年に及ぶ歴史を持つリカーゾリ家。現在のキアンティの基礎を築き上げたのは"鉄の男爵"と呼ばれイタリア共和国の首相も務めた現オーナーの祖先)による、1995年指定のDOCワイン。「ヴィン・サントはトスカーナ州が有名。トレッビアーノ、マルヴァジーアを乾燥させ糖度を高めて醸造する。果汁を小ぶりの樽(150~200 L)で発酵させアルコール度数が14~16%になり自然にアルコール発酵が止まると密封し5年以上熟成させる。Vin Snato del Chianti Classicoの産地はシエナ県、フィレンツェ県のみ。(法定熟成期間は3年、Riservaは4年)」(田辺由美のWine Book 2013より、一部追記)) このワインは糖度が十分に高くなった時に遅摘み、軽く圧搾し発酵、225 Lの樽にて4~5年熟成。容量は500 ml。 http://www.baronericasoli.com/labels/wines/castello-di-brolio-vin-santo/2006?_ga=2.50405353.1313904293.1514093980-1324340511.1514093980 ③Tasting hints: 乾燥したフルーツ、オレンジの皮、ドライフラワーのニュアンスの豊かな香り。長い上品な甘さの余韻。(Aさん、Tさん)2

 以上