KIOTOPARISの日記

Wineと日本酒、その他楽しいこと

フランス旅行 ホテル vs. アパートメントホテル(Appartement)

旅行での滞在先の選択は旅の思い出を形作るうえで非常に重要な要素です。

 

ホテルとアパートメントホテル(アパルトマン)のメリット・デメリットを比較してみました。

 

< ホテル >

利点

1) 大手ホテルチェーンなら予約はとても簡単。通常日本語でも対応している。

2) チェックイン、チェックアウトが簡単で、迅速。

3) 部屋は毎日掃除してくれるし、シーツ・タオルの交換も問題はなし。

4) 通常、空調は完備。冷房も問題ない。エレベーターもあり。

5) Laundryは完備し、Dry Cleaningも通常1日で対応(料金は高めだが)。

6) 問題があればフロントが対応してくれる(一応)。

7) ルームサービスがある(一般的に)。

8) 英語は通じる。

9) 宿泊数・宿泊料に応じホテルのポイントが付く場合がある。

 

 

不十分な点(一般的に)

1)スィート・ルームにでも泊まらない限り、部屋は(一般的に言って)狭い。

2) 調理器具等はついていない(部屋での調理等は禁止している場合が多い) 普通コーヒーメーカーくらいしか部屋で用意できない。冷蔵庫も小さい。

3) 宿泊料金はピンキリ ⇒ 家族旅行等で人数が多い場合は大きな部屋が必要となり、料金も高くなる。

 

 

< アパートメントホテル >

利点

1) 調理器具、冷蔵庫、食器等が備わっていて、簡単な料理(勿論本格的な料理も)が作れる。

2) 洗濯機はほぼ必ずついている(ただ利用中に故障すると、なかなかサービスに来てくれない。ドラムが開かなくなってしまうようなケースは洗濯物が取り出せなくなり、日程によっては洗濯物を諦めなくてはいけないので、ご注意!) ただ、アイロンやアイロン台がないこともあるので、予約前に備品のチェックは必要。

3) (一般的に)部屋は広い(リビング、ダイニング、キッチン、ベッドルーム)。

4) 宿泊料金は一般的に安い(中には1泊10万円もするところがあるが、そのレベルは宿泊未経験にてコメント不能)。

5) 家族での旅行には適している(広い部屋が選択できる)。

6) オーナー・管理人が家族的な雰囲気で、親切なところが多い。

 

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不十分な点(一般的に)

1)チェックイン・チェックアウトが少し煩雑 ⇒ 事前に管理人・オーナーに到着時間を連絡し、鍵の受け取り場所(方法)を確認しておかないと(到着時間は事前に先方に連絡が必須の場合が多い)、部屋にも入れない。鍵はキー・ボックスのようなところにおいてあり、事前に連絡を受けた暗証番号で開けるというような方法が多い。

2)フロントというものは通常なく、直接管理人・オーナーと話さなければならない(英語力は人さまざまだが、ホテルのスタッフのように流暢とは限らない) ⇒ トラブルの場合、コンタクトするのも少し大変(管理人・オーナーはいつもアパートメントホテルにいるわけではない)。

3)ある程度の英語力は必須だが、これで十分ではない。フランス語もわかれば十分。日本語での対応は完全に無理。

4)備品については各アパートメントホテルによって異なる(事前にHP等で備品詳細を確認しておくことが必要)。時々グラスなどの備品が破損したままで置いてあることがあり、事前に状態を確認しておくこと。備え付けのナイフなどよく切れないことがあるので(かえってアブナイですよね)、日本の「百均」で購入できる調理ナイフの方がいいことがある。「百均」の洗濯物乾し器やまな板はとても重宝する(お勧め)。

5)食器等は自分で洗浄する必要がある(食器洗浄機がある場合もある)。掃除も自分で行う。

6)通常、シャワーだけ。バスタブはないところが多い。

7) エレベーターがないところが多い(あっても信じられないくらい狭い)。ない場合、部屋が3階などになると、重い荷物の運搬は大変。

8)滞在中、原則として、シーツ・タオル交換はない。施設によっては有料で交換・掃除の対応してくれるところもある。(そこは一回につき8ユーロとかの料金だった)

9)古い建物を改装しアパルトマンにしているところが多い。部屋は埃が多いところもあり(そんなに頻繁に掃除をしていないので)、喘息持ちの方は要注意。フローリングなど事前に確認しておくべき。

10)Dry Cleaningは近くのお店(あればの話だが)に頼むしかない。フランスではLaundry(Dry Cleaning含む)をお店に出せばかなり高い。2008年当時でもワイシャツでも1枚5ユーロはしていた。

11)暖房はあるが冷房が完備しているところは非常に少ない。パリの夏は10日くらいは非常に暑く、冷房がないのは大変つらい。真夏にAppartementの滞在は冷房機能があるかどうか、(体調的に)対応できるか、十分に留意されたい。

12)ゴミの廃棄も自分で行う。フランスではリサイクルゴミ(瓶等)と一般ゴミ(日本のように「燃えないゴミ」などの対応はない)の分別がある。(フランスでのゴミ廃棄が慣れていない方は、スペアーのゴミ袋の場所、ゴミ廃棄場所など、管理者に事前に確認されておいた方が安心です。)ゴミ袋はスーパーで簡単に買えます。

13) これはホテルも同じですが、フランスの玄関ドアのカギは閉めると自動的にカギがかかります。確実にkeyを持って外に出ないと、部屋に入れなくなります。ホテルの場合はフロントに行ってkeyを再発行してもらうか、部屋まで来てもらって開けてもらうのは簡単ですが、Appartementは管理人(オーナー)に開けに来てもらうことになります。電話連絡して待つことになるので、結構大変です。くれぐれもkeyを確認してドアを閉めてください。(因みに、ドア開け専門のプロがいて、連絡するとパリなら15分程度で直ぐ来てくれますが、結構高い料金です。)

といったところでしょうか。

 

料金的にはアパートメントホテルが随分と安いです(1泊1万円程度)。アパートメントホテルはパートナーや家族での旅行にはとても向いています。ただ、旅行する仲間のどなたかが英語かフランス語が堪能であることは必要ですね。

 

地方都市の場合は、駅でタクシーが待っているということはほぼ期待できません。タクシーの電話番号があればそこに電話し、来てもらう必要があります。地方でのタクシーの対応は(当たり前ですが)日本語では完全に無理で、英語では何とか通じるレベルです。

 

予約はBooking.com等の予約サイトで簡単にでき、大抵は一定期間キャンセルは無料です。無料キャンセルの時期を確認して、ご自分の旅行に最適な宿泊施設を見つけられたらいいですね。

 

< 少し長く滞在の場合には >

1) 近くのスーパーマーケット等のお買い物の場所確認は重要です。チェックインしたら最初に地元のスーパーやマーケットの場所を確認しましょう。

2) また、フランスのスーパーでの買い物の仕方を覚えることが必要です。日本とほぼ同じですが(パンやドリンクをレジを通す前に食べたり飲んだりすることは許されるようです)、果物などは量り売りがあるので、その場で計量し、印刷された料金タグをつけます。レジでは自分で商品をベルトコンベヤー(?)に乗せます。プラスチックバッグは有料(割と高め)なので、エコバッグを最初から持参する人が多いです。バッグを持参している場合はレジでバッグが空であることを見せる必要があります。

3) 大都市でのスーパーは混雑していることが多く、特に平日の午後6時頃から8時頃までは(そして金曜日の夜は週末にかけての大量購入もあり大混雑)大変に混みます。時間に余裕がある場合は、午前中や午後の早い時間に買い物を済ませたほうがストレスはないですね。

4) 現地で入手できるものは多いですが、日本から持って行って便利なものは、スリッパ(百均レベルでOK。ただ、10日~2週間で使い捨てにしたほうがいいでしょう。長期の場合は何足も持って行ったほうがいいです。かさばるけど軽いですから)、「百均」の(使い捨て)まな板、爪楊枝、(使い捨て)割り箸などはあるととても便利です。

5) フランスはワイン好き、チーズ好きには堪えられませんね。スーパーなどで買うとワインやチーズを買うと種類も豊富で、何しろ安いですから。(少しでもワイン・チーズの勉強をされていくと、楽しさが倍増します!) ワインオープナーをお忘れなく!(勿論、現地で売ってはいます)

6) 使い慣れたシャンプー、洗剤、化粧品などは日本から持参されたほうがいいですね。

7) 出発前に、滞在予定の街やエリアの情報収集を十分に行ったほうがいいですよ。いざ旅行に来てしまうと、なかなか情報の確認に時間がとれないものです。

8) 現地でも使えるスマホ・端末を用意しておくととても便利です。観光案内所などではWiFiが使えます。駅でもOKですが、接続はイマイチです。

 

以上、ご参考になれば幸いです。Bon Voyage!