KIOTOPARISの日記

Wineと日本酒、その他楽しいこと

フランス国鉄 SNCF 楽しもう!

今はフランス国鉄SNCFストライキが行われていますが(注: 2018年6月28日で終了しています)、やはりヒコーキより、鉄道の旅はいいですよね。これからフランスで旅行を計画中の方のご参考にと、以下、纏めてみました。

お役に立てれば嬉しいです。最後のカルト・ブランシュのところは最新の情報ではないため、今は変更されているかもしれません。必要に応じてご確認くださいね。

 

1. 日本からSNCFの切符が予約できる!

1) 日本にて日本語でヨーロッパの列車予約できる国内のサイトがある。自宅まで宅配便で切符を送付してくれる有料のサービスもあるが、当然、予約・購入には別途、手数料が1500円程かかるし、切符を送ってもらう場合は送料もかかる。仏語や英語が苦手な人にはいいかもしれない。私も以前はこれで予約していた。

2) 調べてみると、フランス国鉄に直接アクセスして予約できるシステムがあり、これは非常に便利! https://www.trainline.eu/ (私も活用しています。英語でもOK! お勧めです。)

3) ここで予約したe-切符(VOTRE E-BILLET) を印刷して(白黒印刷でOK) 持参し、列車内の検札の際に車掌に提示すればOK。

4) 不思議なことに、上記2)のHPで当日予約した方がSNCFの窓口で購入するより安いことがあった。(SNCFの窓口で親切にいろいろ調べてくれたが、結局理由はわからず)

 

2. 事前予約だとかなり安くなる!!

1) 旅行日程が前もって確定している場合は、事前予約が断然安い。2ヵ月前からの受付だったか。

2) 出発日のいくつもある列車の中から選ぶことができ、出発時間帯により価格が違う。お昼前後に出発する列車はやはり安い設定。

3) 当然ながら、格安切符は予約が満席になると、予約は不可となる。

4) キャンセルができる切符と、キャンセル不可の切符があるので、ご注意。キャンセル不可の切符はかなり安い。

 

3. レイルパスの価格と比べてみよう

1) 切符を個別に予約・購入し、短距離の切符は当日購入した場合、結果としてユーレイルパスよりも安くなることがあるので、事前に全体での価格を確認したほうがいい。

2) レイルパスは長距離旅行で、日程が直前までわからない場合やその日に自由に旅程を決めるようなフレキシブルな日程の場合はいいかも(多分レイルパスの方が安くなると思われる)。

3) フランスレイルパスは5日間で25,800円、8日間で34,700円。地方をTER(普通列車)で移動する場合は、それ自体切符がかなり安いし、座席指定がないので、混んでなければその場で(当日)購入できる。

4) フランスの場合、レイルパスに限らずSNCFの切符を買う際(勿論オンラインでも)、60歳ならシニア割引がある。これは便利(結構安くなる)。英語のseniorで通じる。年齢を証明できるID(パスポートなど)の提示を求められることもある。他に、事前登録したシニアのカード(こちらは有料のようです)でのシニア割引があり、こちらは割引率が高いとのころ。

 

4. パリでは行き先によって出発駅が異なるのにご注意!

1) フランスで旅慣れた方は問題ないが、パリ発でフランスの地方に行く場合は、行き先により出発する駅が異なることに注意。(パリでも北駅、東駅、リヨン駅などいくつものターミナル駅がある) 

2) 事前に出発駅を確認し、時間の余裕をもって駅に到着すべし。すべての駅が地下鉄駅とリンクしている(地下鉄を降りてから目的のホームまで結構歩かなくてはいけない場合がある)。駅は大抵混雑しているので、スリや置き引きなどの盗難にご注意。そして万が一盗難にあった場合を考え、現金・カードは分散しておき、決して同じ荷物にすべての現金・カードを入れないこと(この荷物が盗難にあうと悲惨です)。

3) パリの地下鉄は古いので、エレベーターやエスカレーターが直ぐ近くにない場合が多い(あるいはまったくない)。階段を上り下りするので、結構大変。荷物を一杯持ち歩く場合は、やはり、タクシーが便利。慣れた人はパリではUBERがお勧め(事前に価格が決まり事前にカード決済、しかもタクシーより安い。いつどんなクルマが来るかも知らせてくれる。)

4) 駅のトイレは有料。場所にもよるけど1ユーロ前後かかる。大抵オバサンが受付(?)のところにいる。小銭を入れてハンドルを回してトイレに入る方法など場所により異なる。一般的にフランスでは公衆トイレであっても有料。大きなショッピングセンターやデパートでは無料のところはあるが、街中ではトイレを探すのは難しいのでご注意。

5) 出発する列車のプラットフォームは発車直前にならないと案内が出ない。(事前案内は技術的に無理なようで、日本のように時刻表に掲載されることはない)通常は20分程前には表示がでるが、出発5分前に案内がでることもある。出発時間が近づいたら案内掲示板を確認し、余裕をもっての(階段があったりして時間が取られることを考え)移動をお勧め。

6) 列車の車両番号は乗車口の脇に明記されており番号順。混んでなければ乗車してから自分の座席を目指しての列車内での移動も問題はない。ただ、行先が別のTGVが2つ連結されていることもあり、その場合は当然ながら列車間の移動はできないので、ご注意。

7) 1等車(1er Classe)は車両の最頭部か最後部にある。通常1等車の停車位置は案内版がある。しかし駅員に1等車の位置を間違って教えられたことがあり、その時は最後部から最頭部に急いで移動した。危うく乗り損ねるところだった(発車時間になってしまい、駅員からとりあえず途中の乗車口からでも乗るように言われた)。乗客にも聞いて場所を再確認しておく方が安心。

 

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5. TGVで事前予約・購入した場合の例

1) パリ・東駅(Paris Est)からシャンパーニュのReimsランスまで片道TGV 1等で17€(1ユーロ135円として2,300円程!2018年現在)TGVでパリから終点のランスまでは片道50分程度でとても近いです。ランス市内をあちこち見学しても日帰りが十分可能なので、シャンパン好きな方は是非ともランスは訪問した方がいいですよ。ゆったりしていてシャンパンも安いし、パリの喧騒からは別世界です!! 駅からランスのノートルダム大聖堂まで歩き、通りを挟んだ観光案内所で当日のシャンパンセラーの訪問予約ができます。)

2) ブルゴーニュのボーヌ(Beaune)からパリ(Paris Gare Lyon)までTGV 1等で2018年現在で38€(5,100円程)。BeauneからDijonまでは普通列車(18分~32分程)。新幹線に比べたら、格段に安いですね!(ただDijon - Beauneは列車の本数も多いけど、途中のNuits-St-Georgesなどはweekdayなら日に11本程と本数が少ないのでご注意!)

3)このReims行きTGVは出発時間が11:57だったが、11:55に変更になったと、メールで直接連絡が来る丁寧さ!(メールは仏語と英語だったので、どちらかが分かれば安心)

4) オンラインで切符を購入した場合は右上部にQRコードがある。この場合はConpostage(コンポスタージュ = 駅にある黄色い機械に切符を入れて日時をプリントしてもらうこと)は不要。車掌さんが来てQRコードを器械で読み取るだけで検札は終了。

 

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6. TGVの座席?

1) TGVの1等車(1er Classe)は座席が通路を挟んで2列と1列(普通車は2列と2列)。

2) 新幹線のグリーン車ほどの快適度はないが、荷物がある場合や座席でゆったりしたい場合は1等車がお勧め。荷物は座席の上部に乗せるか、乗車口のところにある2段の荷物置きにおける。これまで荷物の盗難にあったことはないが、駅に停車し、乗客が乗り降りする場合は、しっかりと自分の荷物を見張る必要はある。

3)TGVと新幹線を比較したもので、「図解 TGV vs.新幹線 日仏高速鉄道を徹底比較」Blue Backs佐藤芳彦著 ISBN978-4-06-257615-4 税別1.060円 がとても面白い。

 

7. ユーロスター

1) ユーロスターの出発ゲートは別。当然ながら荷物とパスポートのチェックあり。

2) ゲートをくぐると中には小さな売店があり、フランス側であれば、ワインも売っている。値段はCDGなどの免税店に比べれば遥かに良心的。因みにボジョレー・ヌーボーの時期は1本3.5~4.5€程度だった。

3) ユーロスターTGVと同じ構造、同じ座席スタイル。

4) 1等車は簡単な食事つき。割とまとも。

5) ユーロスターに頻繁に乗る人は(ある程度の回数になると)カルト・ブランシュがもらえる。文字通り白いカード。これがあると、コーヒーやパンがあり、雑誌・新聞が無料となるラウンジが使える。また、出発駅にて到着駅でのタクシーを予約できる。雨の日や混雑時はタクシーを待つ列が長くでき、30分以上は待たされる。タクシーを予約し、到着した時に(名前のボードを持っている)そのままタクシーに乗れることは大変に便利。