KIOTOPARISの日記

Wineと日本酒、その他楽しいこと

赤ワインは健康にいいの?

ワインと健康についてはよく話題になりますね。少し古いですが、日本ブドウ・ワイン学会誌 Volume 26, Number 1, 2015の「赤ワインの健康効果―レスベラトロールについて:最近の話題―」によると、赤ワインを毎日ボトル半分375 ml~500 mlを飲んでいる人は、認知症アルツハイマー症の発生が70%~80%減少するそうです。これはレスベラトロールの、なんとPDE4阻害作用‼によるそうです。シロスタゾールのようなものですね。ただ、625 ml(グラス5杯)を超えるとリスク減少傾向が逆に少し上昇し、死亡率は増加するそうです。

 

しかし、レスベラトロールのようなポリフェノールの単一成分を大量に投与すると、酸化ストレスは上昇するという結果も!!

 

さまざまなポリフェノールをミックスして少量与える方が、単一のポリフェノールだけを大量に与えるより、酸化ストレスが下がり、寿命が延びた」というデータがでている。「レスベラトロールがコアではなく、いろいろなポリフェノールがミックスされているのが重要」とのこと。「赤ワインにはたくさんの種類のポリフェノールが含まれていて、しかも量はそれほど多くない。だから赤ワインが酸化ストレスを下げて、アンチエイジングの効果があるというデータにつながる」とのこと。(pp.55, Sommelier, 2017/158 日本ソムリエ協会会長・田崎真也氏と岐阜大徳仁教授・犬房春彦氏との対談内容より)

 

白ワインの方は赤ワインのポリフェノールよりLDLの抗酸化能が高いとか、含まれるK, Ca, Mgによる利尿作用とかがあるといわれてますね。また、白ワインの酒石酸、リンゴ酸により、食欲増進作用や腸内細菌群のバランスを整える作用、大腸菌サルモネラ菌に対する速効性がある抗菌力なども報告されています。

 

私の場合は1日大体half bottleあたりの消費量(飲む量)ですが、年金が中心の生活ですので、安くてうまいワインを探しています。神の雫の原作者の樹林ゆうこさんによると、「5,000円以上のものは3本のうち2本は美味しいのが当たり前。1,000円台で美味しいものを見つけるのは大変」とのことですが、見つかると、こんなうれしいことはないですね。

 

チリワイン、フランスであまり有名でないワイン地域のもの、イタリア、スペインのワインは結構掘り出し物があります。日本のワインも世界で勝負できるレベルのものが増えてきていますが、まだまだ3,000円、4,000円の価格帯ですね。このレベルの日本のワインが1,000円台後半で飲めるようになった時に、本当に日本でワインが根付くのでしょうね。

(写真は2018年1月のワイン会の時の持ち込みワイン)

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