KIOTOPARISの日記

Wineと日本酒、その他楽しいこと

Champagne de Castellane Brut NV

 

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前から気になっていた、Champagne de Castellane Brut NV。フランスでは時々このシャンパンを見かけましたが、日本ではあまり見かけませんね。
 
最初はCastellaに近い名前からスペインと関係があるのかな?と思って調べたら、全くの無関係。1895年創立で、フランスで由緒あるfamilyの一つでViscount(子爵)Florens de Castellaneの家系で、赤いクロス十字はSaint-Andrewsの印とか。1999年からLaurent-Perrierのグループ入りとのこと。
 
今回のは以前ヤフオクで落札した古いシャンパンの中の1本ですが、このシャンパン調べて更にわかったことは、今のエチケットとは違うのです。
  
今回のシャンパンは結構前のようです。エチケットもÉpernayの名前が前面にでているし、上部の帯の色も今は赤色ですが、これは黒色と違います。

ミュズレ(シャンパンの王冠:本当はカプスルCapsuleというのが正しいそうです)も初めてのもので、私のミュズレ・コレクションの108個目に入りました。
 
フランスのワインガイドブックのLe Guide Hachette des Vins 2017で調べると、(今の)このシャンパンはChardonnay 40%, Pinot Noir 40%, Pinot Meunier 20%と黒葡萄の比率が高いそうです。そして、このシャンパンのフランスでの評価は結構高く、品質レベルからはかなり安く売られているようです。このMillésiméの2003年は飲み頃となるの2016年~2019年とのこと。Millésiméなら16年くらいは大丈夫なのですね。
 
今晩、このシャンパンを飲んでみると、オロドキ… 
色調は濃いyellow。ほぼガス圧はなく、泡も殆ど立ちません。通常、これまでは、この状態なら、即アウト。飲めるもんではありませんでした。
 
しかし今回は違いました。第一印象は非常に緻密、気品がありました。
第1アロマの印象として、香りはジャム、蜂蜜、ピューレ。クロワッサンの香り。鼻につくようなノワゼットの香りはあまりしません。これが大きく異なります。第3アロマのキノコ系の香りはあるも、とても上品。そのため、熟成した白ワインの感覚で飲み進めました。
 
味わいとして、酸味はとてもまろやか、苦味あるも品のある苦味。そして、カラメルのような余韻がとても長く(10秒は軽くありますね)続きました。

結局、1本飲んでしまいました。そして、飲み終えた後は満足感です。いいシャンパンに当たりました。